暖房器具の種類
暖房方式は暖める原理により大きく分けると「対流式暖房」「伝導式暖房」「輻射式(遠赤外線)暖房」の3つに分けられます。
対流式暖房
空気を暖め、対流によって室内を暖めます。主な暖房機器としてはエアコン、ストーブ、ファンヒーターが該当します。立ち上がりが早く、温度が上がりやすいですが、空気の対流によりホコリが舞い上がりやすいです。
伝導式暖房
発熱体に接して体を温めます。主な暖房機器は電気毛布、ホットカーペットなどが該当します。電気代などのランニングコストが安く、気流が無くホコリが舞い上がりにくいですが、発熱体から遠ざかると寒くなるため部屋全体を暖めるのには向いていません。
輻射式暖房
本体の鋳鉄から赤外線を拡散し、それにより部屋全体を暖めます。主な暖房機器は蓄熱暖房機・ハロゲンヒーター・オイルヒーターなどが該当します。空気の対流が少なく、ホコリなどが舞い上がりにくいですが、立ち上がりが遅く、熱源を遮る物があると熱は伝わににくいです。
基本的にはこれらの3種類の方法を組み合わせて(一部の器具は単独で)採暖します。
例として、輻射と伝導を組み合わせたこたつや、輻射・伝導・対流を組み合わせた床暖房があります。
組み合わせの注意
「対流式」のエアコン+ファンヒーター、「輻射式」の床暖房+オイルヒーターなど、同じ方式の暖房を併用することは、暖房効率が悪くコストがかかってしまうので注意しましょう。
「対流式」で部屋をすぐに暖め、「輻射式」で暖かさを持続させるような組み合わせがおすすめです。
「対流式」で部屋をすぐに暖め、「輻射式」で暖かさを持続させるような組み合わせがおすすめです。
湿度と体感温度
室温が20度の時、湿度が20%から60%に上がると、体感温度は2度上昇すると言われています。
一般的に夏は高温・低湿、冬は低温・高湿であるのが良いとされています。
冬の時期は特に乾燥しやすいので加湿器などを組み合わせるとより快適に過ごすことができます。